2018年度、町のしごと改革の一環で「羽後町国際交流推進事業」として行っているプロジェクトの中の一つである”うごタマ”。
今回、無事にタイへの短期研修から帰って来た羽後高校生たちが、近隣地域の中学生向けの体験入学の日に学校紹介を兼ねて成果報告会を行いました。
研修から戻って来た後、先生やメンターの方々と議論を重ねて作った報告資料を使いながら、「タイでやりたかったこと」「実際どうだったか」「これからの自分」などについて、それぞれ持ち時間の中で力強く発表しました。
はじめに、役場企画商工課の佐藤正和さんより本プロジェクトの概要を説明していただきました。「なぜこのようなプロジェクトが発足したのか」「これから入学を検討している中学生の方々にとってどのような意味があるのか」といった核心部分を、スライドを使って丁寧に説明されていました。
そしていよいよ、それぞれの成果発表の時間です。
6月のプレゼン大会の順番と同様の順番で、トップバッターは3年生の石垣 祭(いしがき まつり)くんです。彼がタイでやりたいことは、「EDM(エレクトロニックダンスミュージック)が盛んなタイで、EDMが趣味の友人を作りたい!」と「得意の料理を生かして、地元の食材を使った日本料理を作ってみたい!」の2つでした。結果、どちらも叶えられたとのことです!研修で訪れたカセサート大学の学生が何人も友達になり、親子丼や味噌汁などを作って振る舞う機会も持つことができました。タイの現地料理も大満足だったようです。
2番手は、佐藤永吉(さとう えいきち)くんです。彼がタイでやりたいことは、「タイと日本の遊びを比較してみたい!」と「タイと日本のタイ料理の食べ比べがしたい!」というものでした。結果、タイの高校での日本語授業を見に行った際、「とんとん相撲(紙相撲)」と「おしらくまんじゅう」を実践し、大盛り上がりでした。また、恐らく一番タイ料理をたくさん食べたのではないかと言うほど、ほぼ全て辛かったタイ料理を気に入っていました。
3番目は、唯一2年生で参加した高橋駿輔(たかはし しゅんすけ)くんです。彼は6月のプレゼン時に「タイ舞踊と西馬音内盆踊りを融合させたい!」と言っていました。結果、同時に踊るといった形での融合はなりませんでしたが、互いの踊りを十二分に披露し合い、十数人のタイ人の方々に踊りをレクチャーするといったことも実現しました。「踊り方やストーリーは違えど、踊りというものは世界共通である」ということを、身を以て実感していました。
4人目は、3年生の高橋香名(たかはし かな)さんです。香名さんは、「日本とタイの医療環境の違いを調査したい!」という明確な意思を持って研修に参加して来ました。研修期間中は、タイの大型病院への視察も実現し、医療設備や医療方法の違いなどを細かに質問しながら聞き取りをしていました。将来看護師になって、その先の青年海外協力隊としての途上国への派遣という壮大な夢に、少しでも繋がる経験となっていれば嬉しい限りです。
最後は、3年生の小嶋凛花(おじま りんか)さんです。小嶋さんのタイでやりたいことは、「西馬音内盆踊りを披露し、タイの踊り手と交流したい!」というものでした。こちらは、駿輔くん同様、無事に実現することができました。凛花さんはその他の感想として、「英語の重要性」を強く訴えていました。タイで交流した大学生の方々が流暢な英語を話すことに衝撃を受け、自分自身にも中学生にも「英語をもっと身につけよう」と話していたのが印象的でした。
“うごタマ”第一弾は、これにて無事終了となります。今回のタイ研修を通して、参加者の心の中に何かしらの「変化」が生まれ、今後の彼らの人生にとって良い刺激になればと思います。