【2018年度 羽後町国際交流推進事業】②羽後町留学ゼミ Vol.2

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“日本語留学×田舎体験”をコンセプトに進めている羽後町留学のトライアル版「羽後町留学ゼミ」の第二回が、7/14(土)〜7/15(日)に2日間の日程で行われました。今回は、町行政が主体となって進めている「うごタマ」という”やってみたいを叶える活動応援プロジェクト”と共催で実施しました。参加留学生は、国際教養大学から2名(アメリカ出身の男性と台湾出身の女性)と、タイのカセサート大学からインターンシップで来た学生4名(男性2名、女性2名)の計6名でした。昼に羽後町に到着後、道の駅で昼食を摂り、午後からオリエンテーションが行われました。

弊社須﨑より、本プロジェクトの概要を留学生たちに共有したのち、羽後町役場企画商工課の佐藤正和さんから本プロジェクトの主旨、”なぜ、このプロジェクトをやるのか?”という部分のお話をしていただきました。いま、急激な人口減少が起きている日本。そして、秋田県はその減少スピードが全国で最も進んでいると言われています。さらに、羽後町は県内でも深刻な状況にあり、どのようにして持続可能なまちを創っていくかが、喫緊の問題です。

プロジェクトの説明の後は、参加者全員で自己紹介をしました。日本、台湾、アメリカ、タイと多国籍な回となり、まずはお互いの人となりを共有し合いました。台湾出身で国際教養大学に1年間留学しているLeilaさん、アメリカ出身で同じく国際教養大学に留学中のLonyくん、そしてカセサート大学から短期インターンシップで来たマナさん、ユリさん、ヒカルくん、サンくん(全てニックネーム)と、順に自己紹介をしました。

自己紹介後は、最初に説明を受けた「羽後町の現状・課題」について感じたことを共有しました。羽後町の現状・課題を、それぞれの故郷や母国と照らし合わせて考え、自らの考えを述べていました。

意見交換をした後、みんなで町内へ足を運び、町内散策をしました。

途中、和菓子などを提供する木村屋さんに行くと、小学生の子供たちと遭遇。町の事業内の「みらいの編集室」プロジェクトの一環で実施した「まちロケ」の最中で、地元の子供たちと英語で交流しました。

町内散策が終わると、この日のメインスケジュールである「かがり火天国」という夏祭りでの出店お手伝いのため、まずは出店の方々にご挨拶をしに行きました。その後、町内各所をバスで周りました。羽後町仙道地区にあるスーパー「仙道てんぽ」や、羽後町五輪坂地区にある「アルカディア公園」などを周り、スタッフの方にお話を聞いたり、公園の自然を満喫したりしました。

そして夜、夏祭りがスタート!留学生たちは食べ物販売ブースと飲み物販売ブースに分かれて、呼び込みからお会計まで様々なことにチャレンジさせてもらいました。日本語のレベルは人それぞれでしたが、日本語がほとんど話せないタイの学生たちも、つたない日本語で一生懸命「いらっしゃいませー!」「いかがですかー?」と呼び込みをしていました。受け入れてくださった羽後麦酒さんからは、「売り上げにも十分貢献してくれたし、何より楽しかった」と言ってくださいました。学生たちからも「とっても楽しかった!」「日本のローカルな夏祭りに参加できて嬉しい!」と大満足な感想をいただきました。

2日目、羽後町飯沢地区にあるわか杉にある部屋で、前日の各種体験をもとに「羽後町の体験プログラムを作ろう!」と題してワークショップを行いました。

学生たちからは、アルカディア公園を活用した体験プログラムが多く挙げられ、「バーベキュー設備を作ろう!」といった意見や、「花火大会もイベントとして開催しよう!」といった意見も出ました。日本、台湾、アメリカ、タイ、それぞれの意見を共有し、それぞれが新しい考え方や見方が生まれ、とても有意義な機会となっていました。

日本人学生4名と国際教養大学の留学生2名とはここでお別れとなり、タイ学生4名で新たな羽後町散策が始まりました。

まずは、羽後町足田地区にある「足田営農組合」を訪れました。この場所は、20184月に同じカセサート大学の学生アダムが農作業体験をさせていただいたところで、今回は花の袋詰め作業を体験させていただきました。

その後、町内の温泉に入った後、羽後町仙道地区の農家さんの家を訪れました。ここではまず、自家菜園にあるネギなどの野菜やブルーベリーなどの果物の収穫を体験させていただきました。

そして夜は、一緒に夕食作りをしました。学生全員が初めて体験する「手巻き寿司作り」は、みんな大盛り上がりでした。

自家菜園の野菜や果物も食卓に並べられ、学生たちは日本食をメインに美味しい夕飯をお父さんとお母さんと一緒にいただきました。

3日目の最終日、前日は羽後町田代地区のかやぶき民宿「格山」に宿泊し、朝食をいただきました。みな、率先して盛り付けや配膳などを手伝っていました。

チェックアウトの直前に、民宿のオーナーの娘さんたちが見送りに来てくれました。学生たちは大喜びで、短い時間でしたが一緒に遊びました。

格山を出発し、羽後町西馬音内地区にある「西馬音内盆踊り会館」を訪れました。今回の羽後町留学ゼミ最後のスケジュールである「西馬音内盆踊りレッスン」です。ベテランの踊り手の方からじっくり指導していただきました。最初は難しそうに手足を動かしていましたが、タイのダンスと少し似ている部分があったようで、特に女性陣は徐々に慣れていきました。

休憩中は、逆に女子学生が踊り手の方にタイのダンスを教える場面が見られました。手をしならせるところなどが似ていて、踊りの手の方も興味深く踊りを教えてもらっていました。

1時間半の練習後、最後に円を作って曲をかけて踊りました。指導された方からは、「短時間でこれだけ様になるのはすごい。やっぱりタイの踊りと似た部分があるからでしょう。」と絶賛していました。

旅の最後には、町内に住む秋田犬と一緒に記念撮影。秋田犬の存在は皆知っていたようですが、会うのは初めてだったそうで皆興奮して何十枚もカメラで撮影していました。忘れられない2日間の想い出になってくれていたら嬉しいです。

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