【2018年度 羽後町国際交流推進事業】②羽後町留学ゼミ Vol.1

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2018年度の本事業の2つ目のプロジェクトとして、「羽後町留学ゼミ」というものを進めています。”日本語留学×田舎体験”をコンセプトとし、弊社が販売を進めている教育旅行商品「羽後町留学」のトライアルという位置付けで、1泊2日の日程で県内在住の外国人留学生を羽後町に招待し、「①体験プログラム→②ホームステイ→③地域住民との交流・意見交換会」の流れで実施します。

2018年度第一回目は、6月2日〜3日の週末に開催されました。国際教養大学から3名の留学生を羽後町に招待しました。イタリア出身のフェデリコさん、アメリカ出身のエラさん、ノルウェー出身のクリスティーナさんの3名です。昼過ぎに大学を出発し、田代地区上到米の農家の方の家に到着。はじめは、「田植え」を体験しました。3名とも実家は農家ではないとのことで、生まれて初めての田植え体験となりました。深くぬかるむ田んぼに悪戦苦闘しながらも、時には声を上げながら楽しく苗を植えていました。

田植えがひと段落すると、「たばこ」の時間です。この地域では、休憩することを「たばこ」と言います。「一服する」という意味合いから派生したものだと思われますが、お茶やお菓子、漬物などを飲み食いしながら互いの労をねぎらいます。今回は、町内に住む秋田犬も遊びに来てくれ、一緒にたばこしました。

田代地区上到米の農家に別れを告げ、同じ山間の仙道地区の農家の家庭にお邪魔しました。お互いの事項紹介などをしながら交流を深めたのち、夕食作りまで少し時間があったため、近所を散歩することにしました。留学生からは「これがまさに、漫画やアニメで見た日本の農村風景だ!」と言った声が挙がっていました。

家に戻ると、夕食作りの準備が整っていました。今回はみんなで「手巻き寿司作り」体験をしました。留学生は「日本食レストランでもちろんSUSHIは食べたことあるけど、自分で作ったことはない。すごく楽しみ!!!」と、興奮が隠せない様子でした。

1時間ほどじっくり時間をかけて、ようやく全員分の手巻き寿司が完成しました。留学生たちは、自分の作った寿司を何度も何度もスマートフォンで撮影しながら、互いの出来栄えについて楽しく話していました。そして、寿司パーティーのはじまりです!

お酒好きなお父さんから、ビールや日本酒などをいただき、みな徐々にテンションが上がっていき、気がついたら12時近くまで飲んでいました。お父さんお母さんの海外旅行の話や、それぞれの母国の文化の話など、話が尽きることはありませんでした。

翌朝、名残惜しくも「また会いに来ます!」とお父さんとお母さんに別れを告げました。お父さんお母さんも寂しそうで、なかなか離れようとしませんでした。

お父さんお母さんに別れを告げた後は、羽後町のアクティビティーを体験しました。五輪坂スポーツガーデンでの「グラウンドゴルフ」です。留学生は全員、初めてのグラウンドゴルフ体験でした。それもそのはず、調べてみるとグラウンドゴルフは日本発祥のスポーツで、生まれたのも1982年頃と比較的新しく、海外にはまだあまり浸透していないようです。雲ひとつない晴天の下、留学生たちは精一杯楽しみました。

最後は、今回の旅の感想をインタビューしました。みな口を揃えて「羽後町は昔ながらの日本の生活が色濃く残っている貴重な所だから、自信を持ってお勧めします!」と言ってくれました。こうした外からの声を大事にしていきたいものです。

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